お葬式情報

斎場の種類~公営斎場と民営斎場の特徴。利用条件や注意点~

岐阜市の斎場

かつては葬儀といえば自宅やお寺で行うのが一般的でしたが、昭和60年代ころから斎場で行われる葬儀が増え、それに伴って各地にさまざまな斎場が建てられるようになりました。

この記事では斎場の種類やそれぞれの斎場の特徴、利用の際の条件、注意点などについてご説明します。



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斎場とは


斎場とは、神仏を祀り礼拝する場所です。後に葬儀を執り行う場所も斎場と呼ばれるようになりました。


葬儀式場、葬儀会館、セレモニーホール、斎苑など、葬儀を行う場所は斎場以外にも、さまざまな呼び方がありますが、斎場の明確な定義はありません。いずれも通夜や葬儀・告別式を執り行う施設で、同じものと考えて良いでしょう。


なお、火葬場を斎場と呼ぶこともあります。



斎場の種類


斎場は大きく分けると地方自治体などの公営斎場と、葬儀社などの民営斎場の2つに分けることができ、それぞれ特徴があります。


運営者や斎場ごとに施設の設備や使い勝手、使用にあたっての条件などは異なりますので、公営斎場と民営斎場、どちらが良いというものではありません。


斎場を選ぶ際には葬儀社にも相談して希望にあった斎場を選びましょう。



公営斎場の特徴


公営斎場は地方自治体が運営する葬儀式場です。管理、運営は地方自治体が行っていますが、中には民間企業に管理、運営が委託されている斎場もあります。また、複数の市区町村によって共同で管理、運営されている公営斎場も少なくありません。


公営斎場の特徴としては、宗旨・宗派を問わず利用できる、民営斎場と比較して利用料が安いという点が挙げられます。



公営斎場の種類


公営斎場には、葬儀を行うために造られた専用の葬儀式場、火葬場に併設された葬儀式場などがあります。


また、地域の自治体で運営する公民館や集会所でも葬儀が行える施設があります。ただし、葬儀会場として利用できるかどうかは各自治体の方針によって異なりますので、確認は必要です。



公営斎場の利用条件


公営斎場を利用するにあたっては、故人または喪主(利用者)がその公営斎場を管理、運営する市区町村に在住しているなど、一定の条件を満たしている必要があります。


故人や喪主がその地域に在住していない場合でも利用できる公営斎場もありますが、住民以外の利用では、料金が高く設定されているのが一般的です。



公営斎場の注意点


公営斎場の中でも火葬場に併設されている場合、葬儀・告別式を行った後、式場から火葬場への喪主や遺族の移動の負担がありません。


一方で火葬場は、その地域の中心部というよりは外れにあることが多く、火葬場に同行しない一般の参列者にとっては交通アクセスが不便と感じられるかもしれません。


さらに利用者が多い場合には予約がとりづらく、希望の日程で葬儀が行えない可能性もあります。


また、通常、夜間の利用は「何時まで」と限られているため、通夜の後も故人とゆっくりお別れをしたいという方にとっては希望に沿わない恐れもあります。斎場を選ぶ際に葬儀社に確認しましょう。


火葬施設と葬儀施設のある総合葬祭場、岐阜市斎苑



民営斎場の特徴


民営斎場は、葬儀社や冠婚葬祭互助会、JA、寺院など民間企業等が管理・運営している葬儀式場です。


以前は大型のものが主流でしたが、最近では家族葬専用ホールなど、求められる葬儀のかたちに合わせて斎場も変化しています。また、東京都などでは民営の火葬場に併設した斎場もあります。


さらに、ホテル葬といって、ホテルの宴会場などでお別れ会や偲ぶ会を行うケースもあります。ただし、ホテル葬では会場にご遺体を安置することはまずありません。祭壇には遺影やご遺骨を飾ります。



民営斎場の利用条件


例えば葬儀社が運営する斎場(葬儀社の「自社斎場」ということもあります)では、その葬儀社に葬儀を依頼する場合にだけ利用できるのが一般的です。


一方で火葬場は、その地域の中心部というよりは外れにあることが多く、火葬場に同行しない一般の参列者にとっては交通アクセスが不便と感じられるかもしれません。


葬儀社同士でそれぞれの自社斎場を利用できる提携を結んでいたり、貸し斎場として他の葬儀社でも利用できる場合もありますので、利用したい斎場がある場合には葬儀社に相談してみましょう。



寺院斎場


民営斎場の中でも、寺院が運営する斎場を寺院斎場(檀信徒会館などと呼ばれることもあります)といいます。


お寺の境内に建てられていることが多く、厳かな雰囲気がありますが、通夜や葬儀を行う宗旨・宗派が限られているなど、利用には宗教的な条件が定められていることもあります。


その寺院の檀家である、または同じ宗派の信者であるといったものから、宗旨・宗派を問わず利用はできるけれど、式の開始前にそのお寺の住職による読経が必要というようにさまざまです。


なお、檀信徒会館ではなく本堂で葬儀を行えるお寺もありますが、この場合も利用にはさまざまな条件があります。



民営斎場と公営斎場の違い


日々、葬儀を専門に行っている企業が運営する民営斎場は、比較的、遺族の希望を考慮して造られているものが多く、設備も整っています。


斎場によっては遺族たちが故人と最後の時間をゆっくり過ごせるよう宿泊も可能です。アクセスの良い斎場も多数あるので、公営斎場に比べ、予約も取りやすいでしょう。


利用料金は一般的に公営斎場と比べ、高く設定されています。しかし、その式場を運営する葬儀社の会員制度に入会していると式場利用料の割引などの特典もあるので、上手に活用することをお勧めします。



まとめ


斎場について、公営斎場と民営斎場に分類してそれぞれの特徴についてまとめました。しかしそれぞれの斎場にはその斎場の特徴や良さもあります。斎場を選ぶ際には、可能であれば事前に葬儀相談を行い、斎場も見学しておくとよいでしょう。




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